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冷蔵庫を横にして運ぶと壊れる?移動時の注意点と設置後の待機時間

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冷蔵庫を横にして運ぶと壊れる?移動時の注意点と設置後の待機時間

引っ越しや部屋の模様替えで、誰もが一度は頭を抱える問題。「この冷蔵庫、車に立てたまま入らないんだけど…横にしても大丈夫かな?」。

結論から言うと、その判断があなたの冷蔵庫の寿命を決めます

「少しの間なら平気でしょ?」と軽く考えて横倒しで運んだ結果、新居で電源を入れた瞬間に「ブーン…」という異音と共に冷えなくなり、修理代に数万円、最悪の場合は買い替えで10万円以上の出費となってしまったケースは後を絶ちません。

でも、安心してください。

この記事では、なぜ冷蔵庫を横にしてはいけないのかという「仕組み」から、どうしても横にするしかない場合の「リスクを最小限に抑える裏ワザ」、そして運搬後の「復活の儀式(正しい電源投入タイミング)」まで、家電のプロや引越しの現場の声をもとに徹底的に解説します。

「知らなかった」で後悔しないために。

大切な冷蔵庫を守り、新生活を無事にスタートさせるための「冷蔵庫運搬のバイブル」として、この記事を最後まで活用してください。あなたの迷いを、この記事ひとつで断ち切ります。

目次

冷蔵庫を横にして運ぶのは基本NG!故障の原因とどうしてもという時の対策

冷蔵庫を横にして運ぶのは基本NG!故障の原因とどうしてもという時の対策

「冷蔵庫は横にして運んではいけない」。これは都市伝説ではなく、冷蔵庫の構造上の絶対的なルールです。

しかし、軽トラックやミニバンの高さ制限、あるいは階段の天井が低いなど、物理的に「立てて運べない」状況は必ず発生します。多くの人がここで、「バレなきゃいいか」「短時間なら大丈夫だろう」と運を天に任せてしまいますが、それはロシアンルーレットと同じです。

ここでは、なぜ横積みが危険なのかというメカニズムと、どうしても横にする必要がある場合に、故障確率を少しでも下げるための「悪あがき」とも言える対策を伝授します。

本体を寝かせるとコンプレッサー内のオイルが配管に逆流し故障する

本体を寝かせるとコンプレッサー内のオイルが配管に逆流し故障する

冷蔵庫の心臓部は、背面の下側にある「コンプレッサー(圧縮機)」です。ここには、冷媒ガスを圧縮するためのモーターと、その動きを滑らかにするための「潤滑オイル」が入っています。

冷蔵庫を横に寝かせると、重力によってこのオイルが本来あるべき場所から配管(冷却システム)の方へ流れ出してしまいます。これが故障の最大の原因です。

状態オイルの動きリスク
縦置き(正常)コンプレッサーの底部に安定して溜まっているなし。正常に冷却運転が行われる。
横置き(危険)配管(冷却パイプ)の方へ逆流し、広がる。配管が詰まったり、コンプレッサーが焼き付く。
斜め(許容範囲)多少揺れるが、底部に留まろうとする。45度以内なら戻りやすいが注意は必要。

一度流れ出たオイルは、冷蔵庫を立て直してもすぐには戻りません。粘度が高いため、壁面にへばりつきながらゆっくりとしか落ちてこないのです。

「えっ、オイルが戻らないまま電源を入れるとどうなるの?」

「血管が詰まるのと同じだよ!冷媒ガスが循環できなくなって冷えなくなったり、コンプレッサーが無理に動いて『焼き付き』を起こして完全に壊れちゃうんだ。」

この故障は「冷えない」「異音がする」という症状で現れます。修理にはコンプレッサーの交換が必要になることが多く、5万円〜8万円以上の修理費がかかることも珍しくありません。だからこそ、「横積み厳禁」なのです。

新品や古い機種に関わらず縦向きの状態を維持するのがメーカー推奨

新品や古い機種に関わらず縦向きの状態を維持するのがメーカー推奨

「最新の冷蔵庫なら丈夫になっているのでは?」

「古い冷蔵庫だから、もうどうなってもいいや」

そう思うかもしれませんが、新品でも中古でも、冷蔵庫の基本的な構造(コンプレッサーと冷媒)は同じです。むしろ、最新の省エネ機種ほど制御が精密で、少しの不具合でエラー停止してしまうこともあります。

パナソニックの公式サイト日立のサポートページでも、「車での運搬は必ず立てて」「横積みは故障の原因」と明確に記載されています。

  • メーカー保証の対象外になる可能性
  • 取扱説明書に「横積み禁止」と書かれている場合、横にして運んで故障した場合は「使用上の誤り」とみなされ、保証期間内でも有償修理になるリスクが高いです。
  • リサイクルショップの買取不可
  • 自分で横にして持ち込んだ場合、動作確認ができない(すぐに電源を入れられない)ため、買取を断られるケースもあります。

「中古で買った冷蔵庫を友達の車で運ぶんだけど、古いから大丈夫だよね?」

「古くても構造は一緒!むしろ古い機種は配管が劣化している可能性もあるから、振動でガス漏れを起こすリスクは高いよ。要注意!」

階段の昇降などで斜めに傾ける際は角度を45度までに留める

階段の昇降などで斜めに傾ける際は角度を45度までに留める

「じゃあ、階段はどうするの?天井が低くて立てたままじゃ通れない!」

そんな時は、「斜め」にして運びます。ここで重要なのが「45度」という数字です。完全に横(90度)にするのではなく、斜めに傾けて運びます。

  • 45度ルールの理由
  • 45度程度であれば、コンプレッサー内のオイルが配管の奥深くまで流出するのを防げる可能性が高いと言われています。
  • 持ち方のコツ
  • 下側を持つ人が重要:冷蔵庫はコンプレッサーがある下側が重いです。力のある人が下を持ち、支えます。
  • ヘッドアップを維持:常に冷蔵庫の頭(上部)が高い位置に来るように運びます。階段を降りる時は、下側の人が先に降り、冷蔵庫を背中で支えるような体勢をとることもあります。

階段運搬のポイントリスト:

  • 必ず2人以上(大型なら3〜4人)で行う。
  • 「せーの!」と声を掛け合う(息が合わないと落下の危険)。
  • 階段の踊り場で回転させる時は、壁にぶつけないよう養生する。
  • 無理だと思ったらプロに頼む(腰を痛める治療費の方が高くつきます)。
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トラックでの輸送中も振動や衝撃を与えないよう垂直に固定する

トラックでの輸送中も振動や衝撃を与えないよう垂直に固定する

「車に乗せる一瞬だけ横にして、中で立てればいい?」

これは非常に危険です。車への積み込み時も、できるだけ縦の状態を維持してください。そして、トラックやバンの荷台では「垂直固定」が鉄則です。

車での輸送中は、道路の段差やカーブで常に振動とG(重力加速度)がかかります。

もし横向きに寝かせて運んだ場合、この振動がシェイカーのように作用し、オイルを配管の隅々まで行き渡らせてしまいます。また、内部のモーターが支えから外れて(脱落して)しまい、修復不能な故障につながることもあります。

「軽トラを借りたんだけど、屋根がなくて不安…」

「高さ制限に注意してね!ロープでガッチリ固定しないと、カーブで倒れて大事故になるよ。不安なら参考になるリンク➡ クロネコヤマトのらくらく家財宅急便のような単品配送サービスを使うのが一番安全だよ。」

どうしても水平にする必要がある場合はクッション材で衝撃を緩和

どうしても水平にする必要がある場合はクッション材で衝撃を緩和

「車高の低いステーションワゴンしかない。どうしても横にしないと入らない!」

これは推奨しませんが、もし「壊れても自己責任」で運ぶ場合の、最後のあがきとしての対策をお伝えします。

  1. コンプレッサーの向きを確認する
  • 冷蔵庫の裏側を見て、コンプレッサーから出ている配管の位置を確認します。「配管が出ている方を上」にして寝かせることで、オイルの流出を多少抑えられる場合があります(機種によります)。
  1. クッション材で衝撃吸収
  • 車の床からの振動を直接伝えないよう、分厚い毛布、布団、ウレタンスポンジなどを敷き詰めます。
  1. 運転は「壊れ物」モードで
  • 急発進、急ブレーキ、急ハンドルは厳禁。段差は徐行。振動を極限まで減らします。
項目対策内容備考
敷物厚手の毛布、マットレス振動吸収のため必須。
向き冷却パイプが上に来るように機種によるが、背面下部を確認。
固定荷締めベルト、ロープ左右に転がらないよう完全に固定。

※これはあくまで「故障リスクを少しでも下げる」ための対策であり、故障しないことを保証するものではありません。

やむを得ず冷蔵庫を横にして運ぶ場合の注意点と設置後の正しい手順

やむを得ず冷蔵庫を横にして運ぶ場合の注意点と設置後の正しい手順

「やってしまった…。横にして運んできてしまった。」

新居に到着し、冷蔵庫を運び込んだあなた。ここからの行動が運命の分かれ道です。

ここで焦ってコンセントを差せば、冷蔵庫は即死します。逆に、正しい手順を踏めば、九死に一生を得るかもしれません。

ここからは、横にして運んだ後の「蘇生処置」とも言える正しい手順を解説します。

設置完了後は内部の液体が安定するまで半日から1日電源を入れない

設置完了後は内部の液体が安定するまで半日から1日電源を入れない

冷蔵庫を所定の位置に設置したら、絶対にすぐコンセントを差さないでください。

横にして運んだことで、コンプレッサー内のオイルは配管の中に散らばっています。これを重力の力で、ゆっくりと元の場所(コンプレッサーの底)に戻す必要があります。

待機時間の目安:

  • 縦にして運んだ場合:設置後すぐ〜1時間程度(メーカーにより「すぐOK」の記載もありますが、念のため1時間待つのが無難です)。
  • 斜め・横にして運んだ場合最低でも半日(12時間)〜丸1日(24時間)

「えっ、そんなに待つの?中の食材が腐っちゃう!」と思うかもしれません。しかし、ここで焦って電源を入れて冷蔵庫自体を壊してしまえば、食材どころか冷蔵庫を買い直す羽目になります。

「夏場だから早く冷やしたいんだけど、1時間くらいじゃダメ?」

「ダメ!オイルが戻りきらないうちに動かすと『圧縮機ロック』で再起不能になるよ。今の時期はクーラーボックスやコンビニの氷で食材を凌いで、冷蔵庫は『治療中』だと思って休ませてあげて。」

冬場はオイルの粘度が高くなり、戻るのにさらに時間がかかるため、長めに待つのが鉄則です。

コンセントを差した直後に冷えなくても数時間は様子を見る必要がある

コンセントを差した直後に冷えなくても数時間は様子を見る必要がある

十分な時間を置いて、いよいよコンセントをオン。

「あれ?冷えない…壊れた?」

ここでも焦りは禁物です。冷蔵庫は、電源を入れてから庫内が冷えるまでに時間がかかる家電です。

  • 夏場:完全に冷えるまで10時間〜24時間かかることもあります。
  • 冬場:4〜5時間程度。

最初は側面が熱くなりますが、これは一生懸命熱を放出している証拠なので正常です。

すぐに「壊れた!」と判断して電源を抜いたり入れたりすると、コンプレッサーに過負荷がかかり、トドメを刺してしまいます。一度電源を入れたら、扉を開け閉めせずに、じっくり半日は様子を見てください。

異音や異臭がするなど壊れかけているサインが出たら使用を中止する

異音や異臭がするなど壊れかけているサインが出たら使用を中止する

電源を入れてしばらくした時、以下のような症状が出たら危険信号です。

  • 異音:「ガガガッ」「カチン、カチン(動こうとして止まる音)」「異常に大きなブーンという音」。
  • 異臭:焦げ臭いにおい。
  • 全く冷えない:半日経っても庫内が常温、コンプレッサーが動いている気配がない(振動がない)。

これらのサインは、横積み運搬によってコンプレッサーが故障した、あるいはガス漏れを起こしている可能性が高いです。

対処法:

  1. すぐに電源プラグを抜く
  2. 発火の恐れがあるため、様子を見る。
  3. メーカーのサポートセンターか、 ヤマダ電機 家電修理のご相談などに相談する。

※横積み運搬が原因の場合、保証対象外になることが多いですが、正直に状況を伝えて診断してもらいましょう。

自分で動かすのが不安な場合は無理せず専門業者に依頼して安全確保

自分で動かすのが不安な場合は無理せず専門業者に依頼して安全確保

ここまで読んで、「やっぱり自分で運ぶのはリスクが高すぎる…」と感じたなら、それが正解かもしれません。

冷蔵庫は40kg〜100kg以上ある重量物です。

  • 家の壁や床を傷つける(修繕費請求のリスク)
  • 腰を痛める(治療費と生活への支障)
  • 冷蔵庫を壊す(買い替え費用数万円〜十数万円)

これらのリスクを天秤にかければ、プロに頼む費用(数千円〜2万円程度)は決して高くありません。「赤帽」や「くらしのマーケット」などを利用すれば、格安で冷蔵庫単体の運搬を依頼できます。

方法メリットデメリットおすすめ度
自力運搬費用が0円(レンタカー代除く)故障・怪我・家屋破損のリスク大。
宅配業者(ヤマト等)丁寧、梱包もお任せ予約が必要、繁忙期は高い。
便利屋・赤帽比較的安い、融通が利く作業品質にバラつきがある場合も。

「冷蔵庫ひとつだけで業者を呼ぶのは気が引けるなぁ…」

「『冷蔵庫のみの引越しプラン』を用意している業者はたくさんあるよ!こちらをチェック➡ 引越し侍のような一括見積もりサイトで『家電配送』を探せば、安く請け負ってくれるプロがすぐ見つかるはず!」

冷蔵庫を横にして運ぶ際の注意点と故障を防ぐための重要ポイントまとめ

冷蔵庫を横にして運ぶ際の注意点と故障を防ぐための重要ポイントまとめ

最後に、冷蔵庫運搬の命運を分けるポイントをリストで確認しましょう。これを守るかどうかで、新居での生活が「快適なスタート」になるか、「冷蔵庫買い替えの出費」から始まるかが決まります。

  • 原則: 冷蔵庫は「縦」で運ぶ。これが絶対の正解。
  • 準備: 前日までに「水抜き」「霜取り」を完了させる(水漏れ防止)。
  • 積載: トラックでも縦積み固定
  • 例外: どうしても横にするなら、配管を上にし、振動を与えない
  • 設置後: 横にしたら、電源を入れるまで半日〜1日(24時間)待つ
  • 始動: 電源を入れたら、冷えるまで扉を開けずに待つ

冷蔵庫は、あなたの生活を支える大切なパートナーです。一時の手間や小銭を惜しんで壊してしまわないよう、正しい知識と方法で、安全に新居へ運んであげてください。“`

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